雑記

一生物のギターにかかる修理代は○○万円

今回はアコギにかかる修理代から逆算した、一生モノとして買うべきギターについてお話します。

こんな方におすすめ

  • 長く使っていけるギターが欲しい(検討している)
  • 2本目以降のギターを探しているが基準が分からない
  • ネック角度調整(ネックリセット)って何?という方

「初心者用のギターも役目を終え、長く付き合っていける良いギターを買おうかなあ・・・」

マーリィ

と、思っているそこのあなた!

弾けば弾くほど音が育って、自分だけの音になっていく1本。魅力的ですよね。是非買ってください!

でも、もし一生物のアコギを買うのなら念頭に入れておいた方が良いことがあります。それは・・・

”修理するくらいなら買い替えた方が安い”ギターを買うのはもったいない

という事ですね。

そして、使用頻度の関わらずこれは確実に必要になってくるだろうという修理内容はだいたい決まっています。

その中でも大手術といえるのがネックリセット!その金額についてお話していきます。

必要な修理費用は○○万円

まず結論から言ってしまいますと、

多少安いところで見積もって¥132,000ぐらい掛かります。

内訳は次の通り

ネックリセット修理代金の内訳

ネックリセット 約¥80,000

リフレット 約¥40,000

ナット作製 約¥12,000

合計 約¥132,000

ネックリセットを行うときはリフレット、ナット作り直しもほぼセットになると思っていいでしょう。これでも相場的に見れば安い方かと…。

ネック角度調整(ネックリセット)の必要性

アコースティックギターはチューニング時に約75kg前後の負荷が掛かります。

その負荷はネックブリッジ付近のどちらか弱い方に変化をもたらします。

ネックであれば反り、元起き、ねじれ。ブリッジ付近であればトップの膨らみ、変形。

この中で簡単な調整で直すことができるのは7F付近を中心としたネックの反りぐらいでしょうか。

それ以外は完全に修正することはできず、動いた木の状態に合わせた全体調整で済ませます。

ギターとして長い時間使い続ければ木も安定するのですが、それまではどんなに完璧に管理していても木は少しずつ動くものと考えておいてください。

そんなこんなで蓄積していった負荷により、だいたい10年〜30年程経っているギターはネックリセットのタイミングになっている事が多いです。

つまり、どうやっても弦高を低くできず、弾きにくい状態になってしまっています。サドルを削っても調整しきれないので、中にはブリッジ自体を削って応急処置をしている例も散見されます。←本来は削った分ブリッジ裏側を補強してやらないといけません

これは、どんなギターにも必ず訪れる一生に一度の大手術です。

きちんと調整されているヴィンテージはほとんどがネックリセット済み

1970年代以前に作られたいわゆるヴィンテージギターの多くは、きちんとネックリセットがされていて現代でも弾きやすい状態をキープしています。

ネックヒール付け根の塗装がなめらかでなかったり、ラインが入っていたりすると、角度調整を済ませてある可能性が高いです。プロの仕事なので、意識してよく見ないとわからないと思います。

費用が抑えられるブランドも存在する

Taylorはネックを外して角度調整が簡単にできますし、メーカーに頼めば¥13,200前後でやってもらえたと思います。

その他にも、Collings、Huss&Dalton等、一部ボルトオンジョイントを採用しているブランドは、ネックリセットにそこまで費用は掛からないでしょう。

また、K.Yairiは永久品質保証により修理費が他のブランドよりも格段に安いので、ネックリセットもそこまで高くはないでしょう。詳しくは下記関連リンクを御覧ください。

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まとめ

ということで、一生モノのギターを探すときは将来かかるであろう修理費用もちゃんと想定した上で、クオリティと価格のバランスを考えながら予算設定をしましょうね!

ギターを長く使うという事は、前述の通り自分の音に育っていってくれるという事なのでめちゃくちゃ愛着が湧きます。なるべく妥協せずにずっと使い続けられるギターを是非選んでください。

それでは皆様、引き続き良いアコギライフを!

 

 

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