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お悩み解決

【技術者目線で】アコギの音がビビる原因と解決法10選

いつの時代もプレイヤーを悩ませるビビリ音。今回の記事ではその原因と対処法を技術者目線でお話していきたいと思います。

この記事はこんな人におすすめ

  • 使っているギターに謎のビビリ音が出て困っている
  • 他のサイトで調べてみても原因と解決法が分からない
  • 自分で直せるなら直したい

ビビり音の原因は多種多様

まず、ビビり音を出しているのは弦だけではありません。

大概の場合まず最初に疑うのはネックやナット、サドル等の不具合ですが、全てが問題なかったとしてもビビリが出る事はあります。

あなたが気にしているビビリ音は一体どこが原因なのでしょうか?次にご紹介する原因と対処法を上から順にチェックしてみてください。

リペアに出さずとも直すことができる箇所もありますので、無駄な時間とお金を使わないように対処しましょう!

原因と対処法10選

弦がどこかで折れ曲がっている

まずはビビる弦をよく見てみましょう。真っ直ぐに張られた弦のどこかに凹みや歪みはありませんか?

私も何度か経験がありますが、弦交換の際にパッケージから取り出した丸まった弦を雑にほどいてしまうとこうなってしまう事があります。

対処法

たのなら、残念ながらその弦はもう使えませんので交換する他ありません。弦の初期不良の可能性もなくはないですが、それを証明する手段がなければ、これを機にパッケージから出した弦は良品かどうか確認する癖をつけましょう。

ネックが反っている

ハイポジションではビビるけど、ローポジションは問題なし。またはその逆の場合、ネックが反ったり元起きしている可能性があります。

まず6弦の1Fを左手人差し指で押さえ、17Fを右手小指で押さえてください。

その状態で7F付近に弦とフレットの隙間はありますか?

隙間が無ければ逆反りしています。開放弦を含むローポジションでのみビビリが出るならコレが原因の一つです。

隙間が名刺1枚分よりも開いているのなら順反りしています。7F以降でのみビビリが出るならこれが原因の一つです。

1弦も同様にチェックしてみてください。6弦と結果が違う場合はネックが捻れてしまっている可能性が高いです。

1Fとジョイントフレットを押さえて7Fの隙間が髪の毛1本分程度であれば、それはネックの元起きもしくは元折れの可能性があります。この場合はロッド調整では直すことができません。(ただ、それだけでは断定できないのでリペアマンにしっかり見てもらいましょう。)

ネックの動きをより詳細に見る方法として、ヘッド側から指板の始まりと終わりを一直線に見てどこでネックが動いているかチェックできます。張っている弦を定規代わりにすると見やすいです。

対処法

もし調整用レンチを持っていてロッド調整の心得が多少でもある方は、ご自身で調整してみるのも良いかもしれません。

ただ、ネック調整は簡単そうに見えて奥が深く、経験と知識が必要な修理です。ロッドで直せるのは7F付近で動いている場合のみですので、場合によっては他の調整も併用しなければならないからです。

ロッド調整の金額はおおよそ2,000円前後〜。早ければその場で施工してもらえますので、まずリペアショップに持って行くことをおすすめします。

ナットの溝が低い

開放弦でのみビビる場合は、この可能性が高いです。

ビビリが発生している弦の3Fを押さえて、1Fと弦の隙間を見てください。

ビッタビタにくっついている場合はナットの溝が低すぎます。ビビります。

対処法

対処法は2パターンあります。

1つ目は、ナットを一度外して、ナット下に下駄(シム)を履かせてナットを底上げする方法。リペアショップでも数千円でできますし、混み合っていなければその場で施工してもらえるかもしれません。工作の心得がある人でナットが外せるならばご自身でもできます。シムは突板(0.2~5mmぐらい)等の薄い木の板がおすすめです。

2つ目は、ナット交換です。多くのショップでは10,000円以上かかるリペアですが、音質の面でシムよりもロスがありません。通常1~2週間ぐらい預けなければいけません。ナット製作をやった事のない方はご自身でやらないほうが賢明です。ただそうは言っても、勉強のためという事であれば是非やってみてください。

フレットの高さにバラつきがある

特定のフレットでのみビビリが見られる場合、フレットの高さが揃っていない可能性があります。

フレットはハードな使用や経年により浮いてしまう、消耗により低くなってしまう事があります。

今押さえているフレットよりも次のフレットが高い場合ビビリが発生します。また、今押さえているフレットよりもローポジションで高いフレットがある場合も、不協和音のようなビビリが発生します。

原因となっているフレットをよく見ると分かりますので、チェックしてみましょう。

対処法

出ているフレットを打ち込んで高さを揃えてもらいましょう。ご自身で行うのはあまりおすすめしませんが、勉強のためであれば是非やってみてください。絶対に強く打ち込みすぎないよう、気をつけてください。失敗するとフレットが低くなりすぎて全体調整が必要になりますし、最悪ネックが割れます…。

場合によってはすり合わせまでしなければビビリが取れないこともあります。リペア料金はおおよそ8,000〜10,000円前後を想定しておくと良いかと。納期も通常数日〜1週間かかると思います。

弦高が極端に低い

12F上での弦高が6弦2.0mm以下、1弦1.5mm以下の場合は弾き方をコントロールしないとビビりが発生します。もし、どのポジションでもビビリが発生してしまう場合は弦高が標準よりも低い可能性があります。

弦高の基準は12Fで6弦2.5mm、1弦2.0mmです。この値から下げると音圧が下がったり、ピッキングのコントロールがシビアになります。

シンワの定規で確認してみましょう。

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対処法

ナット同様、2パターンです。

1つ目はサドルをシムで底上げする方法。12F上での弦高はネックが真っ直ぐな状態で(底上げした高さ÷2)上がります。

2つ目はサドル作製です。10,000円前後は掛かると思いますが、イントネーション(オクターブ調整)を見直すことも出来ますし、音質もシムを使うよりは圧倒的にロスがないのでおすすめです。

番外編でもう一つ、アンダーサドルピエゾPUはおおよそ1mmの厚みです。あなたのギターがエレアコでないのなら、この際エレアコ化してしまうのも手です。L.R.BaggsのElementやFISHMANのピエゾPUを入れてしまえば弦高は底上げできます。

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ブレイシングが外れている

弦とフレットがこすれるのは金属的なビビリ音ですが、木同士が打ち合う(干渉し合う)ような異音がしている場合、この可能性があります。

特にトップブレイシングが外れていると発生する場合が多いです。手をグーにしてボディ表面をコンコンとタッピングしてみましょう。

「バキッ」や「ベキンッ」と鳴る箇所があればおそらくブレイシングが外れてしまっています。

対処法

これはさすがにご自身ではやらない方が良いです。リペアショップにお任せください。

接着作業なので時間も掛かりますし、費用も一箇所あたり数千円〜ですが、専用の工具が必要ですし強度のためにもちゃんと直したほうが良いです。

配線材が内部で干渉している

上記、ブレイシングが外れている際に似ています。エレアコに「ビィーン」「ブーン」に近いビビリ音がしている場合、この可能性があります。

サウンドホール内部に手を入れて、配線材がブレイシングに干渉しそうになっていないかチェックしましょう。

対処法

配線止めを使用して干渉しないように整理してあげましょう。

どんなものでも構いませんがこんなので良いのではないでしょうか。

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テンションが十分に確保されていない

ナットかサドル、またはその両方で弦に十分な角度がついていない場合、ビビリ音が発生します。

弦の振幅が制御されずナットやサドルの上で暴れている状態です。

この状態になっていると、サドルからブリッジピンの間、ナットからペグの間を指で押してやるとビビリが解消する場合があります。ただし、ナットは溝がフラットになりすぎていると指で押すくらいでは解消しませんのでプロのリペアマンに見てもらってください。

対処法

ナットはナット溝専用ヤスリで角度をつけながら少し削ってあげるだけで解消します。リペア費用も数千円ぐらいで済むはずです。

サドルの場合は底上げもしくは製作するか、ブリッジピンホールから出ている溝をノコギリやヤスリで延長してやることで解消します。

いずれもリペアマンにお願いするのが推奨ですが、勉強のためならば是非やりすぎない程度にやってみてください。(とりあえずやってみる!という姿勢、私は大好きです。)

ペグ、ブッシュ等パーツが緩んでいる

弾きながら特定の箇所を手で押さえると異音が止まる場合、この可能性が高いです。

ウェバリーペグ等のトラディショナルなペグを使用している場合、ペグブッシュが浮いている故に異音が起こる場合があります。緩んだパーツが前後左右に震えて異音を発生させています。

対処法

適宜、パーツを震えさせないように止めてやる必要があります。

ブッシュの場合、一度ペグを取ってブッシュを抜き出し、マスキングテープでブッシュを太くして打ち込む等、様々な方法があります。

パーツごとに対処法が違うので、詳しく知りたい方は個別にお問い合わせください。

カポタストをしている

マーリィ

え。

ってなるかもしれませんが、事実としてカポタストをすると格段にビビりやすくなります

特にカポを付けるポジションをハイポジにするほどビビりやすいです。指板アールに合っていないカポだと1弦と6弦が絶対ビビるので論外ですが、そうでなくてもビビりやすいです。しょうがないです。

対処法

一応、次の2パターンで対応できなくはないです。

  1. ピッキングのコントロールでなんとかする
  2. ネックをやや順反りにするなりして弦高を少しでも上げる

ストローク中心のコードワークではほぼ分からないビビリなので、気にしないで済むならば気にしない方が良いかと…。

解決出来なければ個別にお問い合わせフォームでご連絡ください

今回ご紹介したのはあくまで簡単にチェックできる方法だけですので、さらに特殊な原因もあります。

もし上記10選に当てはまらなかった場合は、是非お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

それでは、引き続き良いアコギライフを!

 

 

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