

体に伝わってくる響きがレべチ…
アコースティックギターの定番モデルといえばMartin D-28、Gibson J-45等の大型モデルが挙げられますよね。でも、Matonの記事で提唱した通り個人的には大きいボディがあまり好きではありません。
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ただ、それでもおすすめしたいギターがありまして。
今回の記事では、Martin D-28 Marquisについて書こうかと思います。
MartinといえばD-28

アコースティックギターといえばMartin。そしてMartinといえば、世界中で愛され続けているD-28。
その歴史は古く、1931年に登場し1934年に今のスタイルが確立されたD-28は、音楽史の中で多くのアーティストたちに影響を与えてきました。
では、なぜD-28が「アコギの王様」と呼ばれるほど支持されているのでしょうか?
D-28 standardについて

現行のD-28は2020年頃に仕様が改められました。カラーをナチュラルからやや明るい飴色(エイジングトナー)に変更、ナット幅42.9mmから44.5mmへの拡張のほか、各所をVintageスタイルと統合する形でスペックが見直され、それまで並行して販売されていたD-28 vintageが廃盤となり、D-28 standardとして生まれ変わったのです。
D-28の特徴
シトカスプルーストップ、インディアンローズウッドサイドバック、セレクテッドハードウッドネック。そして発表当時アコギとして最大のサイズであるドレッドノートボディ。
今ではいずれも非常に基本的なスペックですが、煌びやかで硬質な高音と重心の低い深みのある低音は一度弾いたらやみつきになるほど完成されたサウンドバランス。
様々なメーカーがこぞってコピーモデルを開発、販売し、ヴィンテージ市場でも常に高い人気を誇っていて値上がりし続けています。
使用しているアーティスト
D-28は非常に多くの伝説的なミュージシャン達に愛され、勿論今も世界の最前線で活躍を続けています。数々のアーティストの中から愛用者を抜粋してご紹介いたします。
D-28使用アーティスト
1. ボブ・ディラン (Bob Dylan)
2. ニール・ヤング (Neil Young)
3. ポール・マッカートニー (Paul McCartney)
4. エリック・クラプトン (Eric Clapton)
5. ジミー・ペイジ (Jimmy Page)
6. ジョニー・キャッシュ (Johnny Cash)
7. ハンク・ウィリアムズ (Hank Williams)
8. エルヴィス・プレスリー (Elvis Presley)
9. ジェリー・ガルシア (Jerry Garcia) - グレイトフル・デッド
10. カート・コベイン (Kurt Cobain) - ニルヴァーナ
11. グラミー・パーソンズ (Gram Parsons)
12. ジョン・レノン (John Lennon)
13. ジョージ・ハリスン (George Harrison)
14. デヴィッド・クロスビー (David Crosby)
15. ジェームス・テイラー (James Taylor)
16. リチャード・トンプソン (Richard Thompson)
17. クリス・ステイプルトン (Chris Stapleton)
18. ヴィンス・ギル (Vince Gill)
19. ウィリー・ネルソン (Willie Nelson)
20. ピーター・ポール&マリー (Peter, Paul and Mary)
ギタリスト達は、それぞれのジャンルやスタイルの中でD-28を活用し、アコースティックギターの可能性を広げてきました。
このギターの多用途性とその深いサウンドは、フォーク、ロック、カントリーなど音楽スタイルを選ばず最高のパフォーマンスでファンを魅了し続けています。
D-28 Marquis

ここからは、本題のD-28 Marquisについて。Marqiusとは侯爵の意味で、Customモデルとしても通常のD-28とは一線を画すスペックを持っています。
D-28の上位機種として、貝の装飾が施されたD-41、煌びやかで美しい鳴りとさらに上質な装飾を施されたD-42、最高のサウンドバランスを持つMartinのフラッグシップモデルD-45がありますが、どれにも近似しないD-28独自の進化を遂げたモデルがD-28 Marquisと言えます。
残念ながら今現行で販売されていないので、手に入れるには中古市場となりますが、現状、価格改定後の新品D-28 standardとほぼ同価格。ここから高騰する可能性が十分にあるため、はやめに見つけておく事をお勧めします(在庫がないことの方が多いです)。
アコギトップ材の神様「アディロンダックスプルース」
D-28 standardはトップにシトカスプルースを使用していると記述しましたが、こちらのモデルは上質なアディロンダックスプルースを使用。
サイドとバックに使われているインディアンローズウッドの粘り強くどっしり重心の低い音の特性を強烈に引き出す銘木で、アコースティックギターのトップ材としてこれ以上に優秀なマテリアルはありません。
このサウンドと初めて出会った時の衝撃は今でも鮮明に覚えているほど、感動しました。正直、通常のD-28はもう要らなくなるレベルで格の違いを見せつけられたのです。
戦前時代の強力な鳴りを求めた仕様
フォワードシフテッドスキャロップドXブレイシングに44.5mmナット幅とモディファイドVシェイプネック仕様。大きく鳴らすことに重点を置いた強度バランスはアディロンダックの硬質な繊維と相性抜群。
ただただ大きな音量ということもなく音楽的で歌うように響かせる倍音の美しさをも兼ね備えた、まさに最高峰のD-28です。

Marquisにはさらなる上位機種も…‼︎
D-28 Marquisは当時Golden Eraシリーズのラインナップの中の1機種として発表されました。上位モデル2機種は現在も仕様を変更して販売されていますが非常に数が少なく、市場で見つけられたらラッキーです。サイドバックに超希少材であるハカランダを使用しているため非常に高額ですが、インディアンローズウッドと比べてタイトで遠達性のある力強いサウンドが得られます。さらなる感動を是非手に取って確かめてみてください。
重厚なD-28サウンドの真骨頂を是非味わってみてください
コンパクトボディ派の僕でも強くおすすめしたいMartin D-28 Marquisをご紹介させていただきました。
円安で新品の価格が高騰し、ヴィンテージギターの価値も上がり続けています。正直、今のStandard Modelを遥かに凌ぐポテンシャルを持っていて、今後価格が上がる可能性は大いに秘めています。もし気になった方は是非手にしてみてください。