
これを見れば一生モノのギターを正しく選べるようになる!
技術者の目線で構造や木材の解説を交えながらおすすめのアコースティックギターをランキング形式でご紹介します。
よくあるセールストークに対しての私見も掲載しているので初心者の方も必見です!
こんな方は必見!
- 一生物のギターが欲しい
- 2本目以降のギターを探している
- ギター選びのポイントを知りたい
- 何を買ったら間違いないか知りたい
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美音のアコギは数あれど…

アコースティックギターを選ぶとき、多くの人が「煌びやかな高音」に魅了される。しかし、本当に心を打つギターは「低音」にも深みがあるもの。高音は多くのギターが得意とするが、低音をしっかり響かせるギターは意外と少ない。
アコギの魅力は、低音の深みが加わることで真価を発揮する。しかし、低音がしっかり響くギターは意外と少ない。では、どんな要素が低音の鳴りを決めるのか? そのポイントを5つ解説しましょう。
低音を響かせる要素5つ
単板かつ音響特性が優れた木材を使用している

木材の重量、硬さ、柔軟性、それぞれの組み合わせがギターの音色を大きく左右する。
特に低音を豊かにするのならば、合板ではなく単板で上質なスプルースとローズウッドの組み合わせが間違いないです。
その中でもアディロンダックスプルースは別格として存在感が強く、トップ材としては勿論、ブレイシング材としても最高級のマテリアル。
厳選されたグレードの高い材である
同じ木材でも、グレードによって音の響きが変わる。特にトップ材にはジャーマンスプルースやアディロンダックスプルースの目の詰まった上質な個体が使われていると、低音の響きも驚くほどに向上します。
ボディサイズよりもスケールに注目

ボディサイズが大きいほどダイナミックな鳴りが得られそう…、しかし高品質なギターの世界というのはそう単純な話ではありません。
音にパワフルさを求める場合は特に、スケール(弦長)に注目しよう。
650mm前後が最もポテンシャルを活かせる長さではあるが、その分弦のテンション(張力)も強くなり指先に負荷がかかりやすい点はご注意を。
ブレイシングパターンにも要注目

ブレイシング(内部の力木)の設計によって、音の響き方が変わる。
フォワードシフテッド・スキャロップド・Xブレイシングなど、弦振動を効率よくボディ全体に伝えるブレイシングが施されていると、倍音が増して響に広がりが出る。
反面、トップ材に負担がかかり変形しやすくなるので、良質な材の強度が重要になってきます。
ネックは細すぎずなるべく太めが良い

私の経験上ネックが細すぎると、鳴りません。感覚的な印象なのでふわっとしますが低音の振動を受け止めきれずに飽和して流してしまう、みたいな感じになるのです。
ナット幅は43mm以上かつある程度太めのネックの方が、音がどっしりと安定するしネック自体もしっかり振動する。
それ本当?セールストークに対する私見
販売員の立場から、自分が売りたいアコースティックギターをご成約いただくのはなかなか難しいものです。
店頭や動画で一度は聞いたことがあるのでは?接客の中で聞こえてくるパワーワードは果たして売りたい先行のセールストークなのか?技術者の目線で私からお答えしましょう。
「1本目から高いギターを買った方が良い」
「最初から高級ギターを買った方が良いよ!」と言う人もいますが、初心者には弾きやすさがなによりも最優先。たしかに、高いギターは弾きやすい事が多いですが、きちんと選べば安くて弾きやすいものもあります。
自分がどんな音色がグッとくるのか?分からないのに数十万円のギターを買う必要はありません。
「強度を高くすると鳴らない」
強度を上げるために木材を厚くしたり繊維を補強すると振動を抑えるにくくなるのは事実。しかし、適切な設計の上で強度を上げてしっかり響く土台を作らなければ、特に中音域から低音域の輪郭がボヤけてしまって腑抜けな音になってしまうことも。締めるところは締め、緩めるところを緩めながらバランスを考えて音作りをする必要がある。
高品質なギターは「強度」「重量」「木の特性」を熟知した職人による”狙い通りの響き方”のチューニングが絶妙。
「爆鳴り」
やたらと「爆鳴り!」をアピールするギターもあるが、ただ音量が大きいだけのギターは音のバランスが悪く、低音が潰れやすい。上述した強度とのバランスが非常に重要となり、これはブランドごとの考え方やセンスによって同じような設計でも全く違った音作りになる。
真に良いギターは「音量が大きい」だけでなく「響きのバランス」も美しい。
「ボディが大きい方が音量が大きい」
ドレッドノートをはじめとする大きなボディのポテンシャルをフルに発揮するには効率的で強い弦の振幅力が必要。対して、OOO(オーディトリアム)やOO(コンサート)サイズのギターは比較的ラフに弾いても想像以上の音量に驚かされてしまう。爪弾くだけで素早く立ち上がり伸びの良い音が楽しめるので、どちらが良いというのは人によるところ。
アコギの鳴らし方を熟知すれば小さいギターでも大音量を出せるのをお忘れなく。
「安くて良いもの」
良いギターを作るには、良い材と長い時間が必要。例えば、木を加工するとストレスがかかり、反りや膨らみが生じるためある程度落ち着くまで寝かせては削る、を繰り返して慎重に行程を進める必要があり、1本につき少なくとも3か月の製作期間を要するはず。つまり、コストは避けられない。
ある程度の予算は覚悟しよう。
おすすめランキング!
では、ここまで述べてきた低音の響きが良いアコギの特徴をおさえつつ、私の視点でおすすめのモデルをランキング形式でご紹介しましょう。
また、手に入れにくいモデルは参考にしづらいため、「市場実勢価格が税込100万円を超える超高級品」「ルシアー(製作家)メイド」「数量限定モデル」「廃盤モデル」は除外。
第10位 Eastman | E20OM MR Thermo Cure
こんな人におすすめ
贅沢なアコギをを手頃な価格で手に入れたい!
アメリカのブティックギターメーカー”Bougeoirs”を買収してますます勢いに乗っている中国のブランドEastman Guitars。
特徴はなんといってもアディロン&マダガスカルローズ仕様なのに破格の手に入れやすさ。
OMといいつつOOOと同等のスケールなのは内緒。しっかり響いてくれる良音です。
第9位 YAMAHA | FS9R
こんな人におすすめ
非の打ちどころのないギターが良い!
緻密で繊細かつ強度の高い作りで、隙のないクラフツマンシップを感じさせるYAMAHA FS9R。
色々試してみたけど、海外製のギターはなんかしっくりくるものが少ないな…と感じるあなたにベストマッチなモデルはこれでは?
FSなのでどんな体格の方にも弾きやすく、押弦も楽なので弾き手の出したいニュアンスに忠実なのでギターが上手くなった感覚になるのでは。ボディに見合わない程の低音も驚く程あっさり出てしまいます。
第8位 YAMAHA | FG9R
こんな人におすすめ
美しい音も迫力のある音も全部欲しい!
FS9Rも十分に倍音が豊かで広がりのある美しい響きですが、力強くストラミングした時にもっとダイナミックさが欲しい!となると、あなたにはこのFG9Rが必要です。
動画で2機種を比べてもらうと明確なので是非イヤホンかヘッドホをして大きめの音量で視聴してみてください。凄みが聴こえてくるでしょ?
第7位 Gibson | 1942 Banner J-45
こんな人におすすめ
ヴィンテージを越える1本を育てたい!
この機種だけが持つ、ランクインしている他のどのモデルにもない魅力。それが枯れたフィーリングをすでに持っていること。
アディロンダックスプルースは戦前のモデルに多く採用されていましたが、それ以降レギュラーモデルではほぼ見る事がなくなりました。
ヴィンテージを越えるポテンシャルを持つJ-45を傷なんか気にせずガンガン弾き込んで、自分だけの1本にする。良質な木材があるうちにしかできない最高の贅沢だと思います。
第6位 Switch Custom Guitars | RSD-45 (RSD-50)
こんな人におすすめ
ヴィンテージとモダンの良いとこどりがしたい!
成熟した今の技術に、ヴィンテージのエッセンスを加えた最高級ギターが欲しいあなたは是非この動画を(音量大で)視聴して素晴らしいサウンドに浸っていただきたい。
ホンジュラスマホガニーは比重が軽いながら堅牢で、軽いピッキングでもカラッとした力強い鳴りが魅力。アディロンダックスプルースがさらにその特性を強烈に引き出しているのが分かります。
価格もお手頃なのが嬉しいですが生産数が多くないため、出会えるかどうかは運次第。見つけたらチャンス!
第5位 Taylor | Builder's Edition 814ce
こんな人におすすめ
生鳴りもラインもステージ映えも1本で全部100点を取りたい!
音の解像度が非常に高いTaylor独自のV-Classブレイシングのポテンシャルを120%引き出しているのがこのBuilder's Edition 814ce。
徹底的に現代的に進化したTaylor Guitarは演奏性もステージングもメンテナンス性も高い水準で完成されていて、さらに音質も最高峰の材が使われているとなれば、試さない選択肢は果たしてあるでしょうか?
第4位 Gibson | 1942 Banner Southern Jumbo
こんな人におすすめ
こんなGibsonが欲しかった!
枯れたフィーリングとギブソンだけのドライヴィングなサウンド。中音域の押し出し感が非常に魅力的ですよね。しかし、その反面低音から高音までのレンジの狭さによる表現力の偏りは否めないところ。
レンジが広くてどんなジャンルにも活躍できるGibsonないかな…良質な材を使った、ローズウッドのギブソンが…なんと、ありました。
Southern JumboはJ-45の上位機種ということで本来マホガニーサイドバックですが、この年代はローズウッド仕様だったのです。
当時はハカランダを使っているはずなので完全再現されているわけではありませんが、枯れたフィーリングと扱いやすいレンジ、アディロンのパワー。こんなGibson、欲しくなかったですか?
第3位 Martin | OOO-28 Modern Deluxe
こんな人におすすめ
弾きやすさ重視!でも音も妥協しない!
OOO-28最大の魅力は、弾きやすさと音のレスポンスの良さをハイレベルで併せ持っているところ。さらにネックを軽く強くしてしっかり鳴らす設計にすると音の太さも出す事ができるところだと私は思います(そうでなければEric Claptonモデルが恐ろしく太い音が出せる説明がつきません)。
Modern Deluxeシリーズは、ブレイシングにアディロンダックスプルースを使い、トップにはシトカスプルースを使用することでどの音域にも偏りのないバランスに優れたレンジとパワフルな鳴りを獲得。Martin独自のVintage Tone System(VTS)という技術で木材のポテンシャルを引き出しています。
第2位 Martin | D-28 Modern Deluxe
こんな人におすすめ
一生モノのD-28が欲しい!
全てのアコギ弾きが一度は憧れる「Martin D-28」の最高峰に近い現行のモデルがこちら。
これだけで他に理由は要らなそうですが、やはりら特筆すべきはその迫力に満ちたサウンド。存在感だけでなく、バランスのとれた珠玉の音色は説得力の塊。ギターを知らない人が聞いても「良いギターだとすぐに分かる」のは間違いないでしょう。
第1位 Martin | OM-28 Modern Deluxe
こんな人におすすめ
扱いやすくてD-28に匹敵するサウンドのギターが欲しい!
はい、もうこれはそのまんまでして。個人的には「DかOMどっちがいい?」ってなると迷いなくOMを選びます。
その理由が【ボディが小さいのに音圧がDとほぼ変わらないぐらい出てくれる】ことに尽きるのです。私の場合、そこまでガシガシ弾き倒すことはないので、むしろOMぐらいのボディサイズの方が大きな音が出しやすくて使い勝手が非常に良いんですね。
と、個人的な好みの話ではあるのですが、おそらく私と同じようなスタイルが当てはまる人はとても多いと思いますので、おすすめ第1位としました。
性能は魅力的なのに関わらずDや000の方が人気が高いので相対的に特価品になりやすく手に入れるハードルが下がってくれるのも嬉しいポイントです。
まとめ
「高音が綺麗なギター」はたくさんあるが、「低音もしっかり響くギター」は選び方が重要だ。木材・ボディサイズ・ブレイシング・ネックの太さなどをチェックしながら、自分に合ったギターを選ぼう!
今回のランキングを参考に、是非最高の一本を見つけてください!
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参考【最強のMartin D-28】フルボディの重厚なアコースティックサウンドを味わえるMarqiusの感動を伝えたい
アコースティックギターの定番モデルといえばMartin D-28、Gibson J-45等の大型モデルが挙げられますよね。でも、Matonの記事で提唱した通り個人的には大きいボディがあまり好きではあり ...
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