

ハイコスパSparkのヘッドホンアンプ!
Positive Grid Spark Neoが2025年2月18日に発売されましたね。
Sparkシリーズは毎回初動が凄くて品薄になるのですが、今回も例に漏れず、初回予約分はすぐに完売。次回入荷予定分の予約も埋まってそうな雰囲気です。
競合の少ないヘッドホン型ヘッドホンアンプのプロダクトだから余計に在庫確保は大変そう…。ちょうど5年程前、コロナ渦中で発売されたBOSS WAZA-AIRも店頭展示機すら無い在庫枯渇状態が続き、楽器店スタッフですら試奏できるのが発売から数か月遅れてのことでした。
コスパ良さそうなSpark NEOですが、使い勝手はいかほどのものなのでしょう?BOSS WAZA-AIRと比較してみましょうか。何がどれだけ違うのか、楽しみですね!
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BOSS WAZA-AIR vs PositiveGrid Spark NEO


BOSSは電子楽器で有名なRolandのギターブランド。多くのエフェクターやモデリングアンプを開発、製造、販売していて世界的に有名です。
多くのプロダクトが現在も市場で人気を博していますが、WAZA-AIRの発売は特に話題となりました。
ワイヤレスヘッドホン型ヘッドホンアンプ(スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人みたいですね)2機種を、まずは外観から比較していきましょう。
外観の比較




ヘッドホンはどちらもコンパクトに折りたたむことができます。重量はWAZA-AIRが320g、SparkNEOが366gで、一般的なワイヤレスヘッドホンで基準となるのが200g以下となるため軽いとは言い切れないですが、WAZA-AIRのレビューを見る限りでは装着感に問題はなさそうです。
WAZA-AIRはクロームメッキでレトロな雰囲気なのに対してSpark NEOは艶消しゴールドとシボ感のあるレザー調のブラックがモダンな雰囲気を漂わせている(ダサかっこいい?というのを目指さない限りはSpark NEOの方が普段使いの可能性を感じますねw)。
若干ではありますが、Spark NEOの方が耳のパッドが分厚くて負担軽減に寄与してくれそうです(長く使うとボロボロになる宿命の消耗品ではありますが)。
スペック比較
次に、スペックの比較をしていきましょう。明らかに優れている点に関しては赤太字で強調していますのでご参考に。
特徴 | BOSS WAZA-AIR | Positive Grid Spark Neo |
---|---|---|
発売日 | 2019/12/14 | 2025/2/18 |
税込販売価格 | ¥49,500- | ¥31,900- |
周波数特性 | ー | 20Hz - 20kHz |
ヘッドフォン センシティビティ | ー | 100dB SPL (@1kHz) |
インピーダンス | 1MΩ | 32Ω |
ドライバー | 50mm 大型 | 40mm ABF |
ワイヤレス接続 | WL-T トランスミッター(2.4GHz) | 専用トランスミッター(2.4GHz) |
ダイナミックレンジ | ー | 96dB |
送信距離 | 8m | 5m |
レイテンシー | 2.3ms | 3.8ms |
プリセット保存数 | 6 | 4 |
アンプモデル数 | 5種類 | 33種類 |
エフェクト数 | 50種類以上 | 43種類 |
Bluetooth機能 | 音楽再生対応 | 音楽再生対応(BT5.0) |
バッテリー駆動時間 | 約5時間 | [Bluetooth Audioのみ] 最長8時間 [上記+Guitar出力] 最長6時間 |
充電時間 | [ヘッドホン] 3時間 [トランスミッター] 3時間 | [ヘッドホン] 3.5時間 [トランスミッター] 2時間 |
重量 | [ヘッドホン] 320g [トランスミッター] 43g | [ヘッドホン] 366g [トランスミッター] 38.6g |
寸法 | [ヘッドホン] ー [トランスミッター] 87 x 22 x 36 | [ヘッドホン] 180x195x81 [トランスミッター] 107x28x26 |
アプリ連携 | BTS for WAZA-AIR (iOS & Android) | Spark App (iOS & Android) |
追加機能 | Tuner内蔵 | Tuner内蔵 |
立体音響技術 ジャイロセンサーによる3Dサウンドでヘッドホンなのにギターアンプと同じ聴感が得られる。 | Spark AI [AI] 思い描いたトーンをChatで伝えるだけで最適なサウンドを提案してくれる。 | |
BOSS TONE CENTRAL LIBRARIANに公開されているプリセットパッチをダウンロードして多彩なエフェクトを使用可能。ファイルアップロードも可能。 | ToneCloud™ ToneCloudコミュニティから100,000を超えるトーンをダウンロード&アプリ内に保存可能。独自のトーンを作成してアップロード可能。 | |
CABINET RESONANCE スピーカー・キャビネットの響きを「VINTAGE」「MODERN」「DEEP」の3種類から選べる。 | Auto Chords [AI] コード進行を解析し、リアルタイムで表示。テンポ調整やループ機能で効率的に練習可能。 | |
Auto Standby Mode 一定時間演奏しない状態が続くとトランスミッターが自動的にスタンバイモードになり、電池消費を抑える。 | Noise Isolation イヤーカップに施されたダンピング素材、精密なポート調整により周囲から聞こえる環境音をシャットアウトして練習に集中できる。 |
BOSS WAZA-AIRの特長とレビュー

Spark NEOの特長
Spark NEOの最大の特長と言っても良いのがAIを利用した快適な音作りと、音楽理論の勉強をすっ飛ばして行えるコード分析。楽曲からコードを分析してダイアグラムまで表示してくれるので、コード譜要らずで練習ができます。
【総評】多くの人にとってSparkNEOは”買い”だと思います
BOSS WAZA-AIRが演奏することへの没入感に浸れるプロダクトであるとしたら、PositiveGrid SparkNEOはギターの可能性を深化するプロダクトだと感じました。
WAZA-AIRのレビューで懸念点が意外に多く判明しましたが、外部出力機能とアプリの使用感以外は概ね解消しているように思います。
ギターを弾く準備がわずか2ステップで完了し、練習をサポートしてくれるAI機能を持ち、豊富なエフェクトから自由なサウンドメイクが可能で、収納する際にも邪魔にならないコンパクトデザイン、とヘッドホンアンプに求めるものは全て備わっているのではないでしょうか。
初心者から上級者の方まで、幅広い人にとってこのSpark NEOは”買い”の商品だと思います。また、Positive Gridの製品は大変人気が高いため、もしも手放したくなった際のリセールバリューが高いのも嬉しいポイントですね。
ギタリストでない方には、そうですね…サブ機のワイヤレスヘッドホンとしてどうでしょうか?^^