ギターを弾いていたり、弦交換をしていたら――「あれ?ナットがポロッと落ちちゃった!」なんて経験はありませんか?
慌てて「壊れた!?」「修理代がまたかかるのか…」と青ざめる人も多いのですが、実はナット外れはそこまで大事件ではありません。
この記事では、**ギターリペアのプロ目線で「ナットが取れたときの正しい対処法」**を解説します。
安心してください。正しく対処すれば、あなたのギターはまたすぐ元気に歌い出しますよ!
こちらもCHECK
そもそもナットって何?役割をおさらい

まずは基礎知識から。ナットとは、ヘッドと指板の境目にある小さなパーツのこと。
ここで弦の間隔や高さが決まり、音の鳴りやすさ・チューニングの安定感に直結する、実は超重要な部品なんです。
「小さいクセにそんなに大事なのか!」と突っ込みたくなりますが、ナットはまさに“縁の下の力持ち”。
取れてしまったら焦る気持ちも無理はありません。
ナットが取れるのは壊れた証拠じゃない!
意外かもしれませんが、ナットが外れるのは珍しいことではありません。
弦を外したときにちょっとした衝撃でポロッと落ちることも。
しかもクラシックギターに至っては、最初から接着すらしていないことがほとんど、弦を外せば自動的にナットが「自由の身」になります。
それでも演奏には全く支障がありません。
つまり――ナットが外れたからといって「壊れた!」と悲観する必要はないのです。
自分で直せる!ナット再接着の手順
ここからは、実際に自分で直す方法を具体的に紹介します。必要な工具はホームセンターで簡単に揃えられるので、ぜひトライしてみてください。
手順①:古い接着剤を落とす
- 工作用の平ノミを使い、ナットに残った古い接着剤を削ぎ落とします。
- ギター側のナット溝も同様にキレイに掃除。
👉 ポイント:力を入れすぎず、表面をなでるように。下手に削りすぎると溝が変形してしまいます。
手順②:接着剤を塗布
- ゼリー状の瞬間接着剤を用意。
- ナットの裏面3か所に米粒大をちょんちょんと置きます。
👉 ポイント:つけすぎ注意! 液状タイプだと流れてしまうので、ゼリー状がベスト。
手順③:固定する
- ナットを溝に戻し、位置をしっかり合わせます。
- 30秒ほどグッと押し付けて固定すればOK!
これで作業完了。慣れれば10分もかかりません。
修理屋に持ち込むべきケース
「じゃあ全部セルフでいいじゃん!」と思ったかもしれませんが、実は注意点もあります。
- ナット自体が割れたり欠けたりている
- 弦高が極端に変わった
- 接着してもすぐに外れてしまう
こうした場合は素直にリペアショップへ相談するのがおすすめ。ナットの交換や微調整はプロの腕が必要です。
まとめ:ナット外れは慌てず対処!
- ナットが外れるのはよくあること
- 自分で再接着すればすぐ直る
- 割れや変形がある場合はプロに相談
ギターは「繊細な楽器」というイメージが強いですが、実はシンプルな構造ゆえに、ちょっとした修理なら自分でできる部分も多いんです。
ナットが取れたとき、この記事を思い出して落ち着いて対処してください。
そして、またいつものようにギターを鳴らしましょう!
👉 あなたのギターライフをもっと快適にする豆知識を、今後も紹介していきます。ブックマークしておくと、困ったときに役立ちますよ!